交通事故施術

交通事故では、衝突や追突などで、非常に大きな外力を身体に受けます。
とくに交通事故は、予想もしてないタイミングで強い外力を受けるため、通常の外傷とは違った症状がみられるといわれています。

交通事故でもっとも多い外傷は「むちうち（頸椎捻挫）」だといわれています。
そのほか、転倒や衝突によって、手や足の打撲、骨折、脱臼などが多くなっています。

とくに「むちうち」においては、事故直後は異常を感じなくても、数時間や数日経ってから痛みを感じ始めるというケースもあります。

精神的なショックにより過剰な興奮状態になることが、事故直後に痛みを感じにくい原因のひとつだと考えられています。
交感神経の働きによってアドレナリンの分泌が増加し、一時的に痛みが抑えられてしまうのです。
また、身体の痛みを緩和するために、βエンドルフィンという鎮痛物質が分泌されるともいわれています。

交通事故は不意に身体に強い衝撃を受けるため、首周辺の靭帯や筋肉、神経を損傷しやすいです。
処置を怠り、損傷を残したままにしておくと、首の痛みや頭痛、しびれ、倦怠感といった後遺症が発生する可能性もあります。
後遺症を残さないためにも、事故後はかならず検査や処置を受けるようにしましょう。

むちうちとは、事故の衝撃によって首がむちのようにしなり、頸部の筋肉や靭帯、神経などを損傷する外傷だといわれています。
頸部が衝撃的な揺れ動きにより生じた障害を総称してあらわした言葉であり、正式な負傷名ではありません。

医師の診断書には「外傷性頸部症候群」（がいしょうせいけいぶしょうこうぐん）、「頸椎捻挫」（けいついねんざ）などと記載されることが多いです。
むちうちでは複数のタイプが同時に発生することもあります。

 

●頚椎捻挫型

首まわりの靭帯や筋肉が損傷したものです。
首の痛み、可動域制限、頭痛、めまいなどがみられます。

 

●神経根損傷型（しんけいこんそんしょうがた）

神経の根元が引き伸ばされたり、腫れによって圧迫されたりしたものです。
首の痛み、肩から腕にかけての痛み、しびれ、脱力感などがみられます。

 

●バレ・リュー症候群型

自律神経を損傷してしまったものです。
症状としては頭痛、めまい、吐き気、耳鳴りなどがみられます。

 

●脊髄症状型

頸髄やその周辺を走行する神経を損傷したものです。
手足の痛み、しびれ、歩行障害、排泄障害などがみられます。

 

●脳脊髄液減少症（のうせきずいえきげんしょうしょう）

脳脊髄液が、くも膜下腔から漏れでたものです。
起立性の頭痛、耳鳴り、めまい、倦怠感などがみられます。

むちうちは、きちんとした処置を行わないと、日常動作で損傷を悪化させる可能性があります。
事故にあった際は、むちうちをまず疑い、病院や整骨院に行って検査や処置を受けるようにしましょう。

自賠責保険は、「交通事故被害者の救済」を目的とした保険です。
法律によって加入が義務付けられている「強制保険」のため、自動車やバイク（原付）の所有者すべてが加入しています。

自賠責保険は、事故被害者の肉体的、精神的な苦痛への補償に限られています。
そのため、加害者のケガや車の修理、物損（標識、ガードレールなど）は補償されません。

 

●自賠責保険の補償内容

自賠責保険が適用されると、おもに次の項目が補償される場合があります。

・病院での検査
・病院での治療費
・整骨院での施術費
・通院にかかった交通費
・通院によって給与が減った際の休業補償
・通院への慰謝料

 

●自賠責保険が適用される状況の例

・横断歩道を歩いているとき、バイクと接触して転倒した
・青信号を直進中、信号無視の自動車に横から追突された
・赤信号で停車中後ろから追突された

自動車、バイクの所有者は、自賠責保険だけではなく任意保険にも加入することができます。
任意保険では、自動車を運転する際の幅広いリスクに対応できることや、自賠責保険では補いきれない損害をカバーすることができるといわれています。

たとえば、車やガードレール、電柱などを壊してしまった際や、運転者自身が負傷した際などに適用されることがあります。

交通事故に多いケガとして、次のものが挙げられます。

・むちうちによる首や肩の痛み
・シートベルトや衝撃による腰や胸の痛み
・ダッシュボードにぶつかってしまった際の膝の痛み
・ブレーキの踏み込みによるふくらはぎや足首の痛み
・手足のしびれ

病院では明らかなケガは処置してもらえるのに対し、レントゲンで異常がみられなかったり、捻挫や肉離れの症状であったりすると、痛み止めや湿布などの処置で終わってしまうことがあります。
そのため、負傷した方自身が症状を軽くみてしまうことが多いといわれています。

症状が軽かったとしても、早期に対処を行わないと数ヶ月経っても痛みが続いたり、捻挫のくせがついてしまうことで繰りかえし負傷してしまったりする可能性があります。

また、痛みのある部分をかばうことでまわりの筋肉に負担がかかり、そこから身体のバランスが崩れ、また新たな痛みを引き起こす原因にもなります。
事故の通院期間内に十分な施術が受けられず、首の痛みや腰の痛みが残ってしまう前に、早期から適切な対処をすることが大切です。

当院ではケガによる日常生活の支障がなくなるよう、身体の症状に合った施術方法をご提案させていただきます。
交通事故で通院される方には、なるべく早く改善していただきたいという想いがあります。
そのため、仕事後にも継続して通院していただけるよう、当院では23時までご予約が可能です。

症状の早期改善を目指して全力で施術させていただきます。